AGA治療の要！フォリキュラーユニットとは？

AGA治療の要！フォリキュラーユニットとは？

髪の毛の集団、フォリキュラーユニット

私たちの頭髪は、一見すると1本1本が独立して生えているように見えますが、実際には数本の髪の毛がまとまって生えています。この髪の毛の集合体のことを、まるで小さな包みのようなので「毛包ユニット」、あるいは英語名を略して「FU」と呼びます。

一つの毛包ユニットには、1本から4本程度の髪の毛が含まれており、髪の毛の根元を包み込む「毛包」や、潤いを保つための脂分を分泌する「皮脂腺」、鳥肌を立てるときに働く「立毛筋」などが備わっています。

この毛包ユニットこそが、健康な髪の毛の成長を支える上で、非常に重要な役割を担っているのです。髪の毛の太さや密度、そしてその成長サイクルは、この毛包ユニットの状態に大きく左右されます。毛包ユニットは、いわば髪の毛の生産工場とも言えるでしょう。

毛包ユニットは年齢を重ねるにつれて、その働きが弱まり、髪の毛が細くなったり、数が減ったりすることがあります。そのため、日頃から頭皮を清潔に保ち、毛包ユニットに栄養を届けることが、健康な髪の毛を育むために重要です。

AGA治療における重要性

– AGA治療における重要性薄毛に悩む男性にとって、AGA（男性型脱毛症）は深刻な悩みです。AGA治療には様々な方法がありますが、中でも自分の髪の毛を移植する自毛植毛は、根本的な解決を目指す有効な手段として知られています。自毛植毛では、後頭部など、薄毛の影響を受けにくい部分から髪の毛を採取し、薄毛が気になる部分に移植します。この時、ただ髪の毛を1本1本移植するのではなく、「フォリキュラーユニット」と呼ばれる、髪の毛が生えてくるために必要な組織をまとめて移植することが重要です。フォリキュラーユニットは、毛根や毛包、皮脂腺、立毛筋などがまとまった、いわば髪の毛の集合体の様なものです。これを単位として移植することで、より自然で密度の高い仕上がりを実現できます。フォリキュラーユニットを意識した移植は、毛髪の生え方や方向、密度などを考慮し、自然な仕上がりを実現する上で欠かせません。毛の向きが不自然だったり、密度が不均一だったりすると、せっかくの自毛植毛も不自然な印象を与えてしまう可能性があります。AGA治療を検討する際には、フォリキュラーユニット移植について医師に相談し、自身の症状や希望に合った治療法を選択することが大切です。

フォリキュラーユニットの移植方法

– 毛を植え付けるには？二つの方法をご紹介薄毛に悩む方にとって、自分の毛で再びフサフサとした状態を取り戻せる毛髪移植は、大きな希望を与えてくれる治療法です。毛髪移植では、後頭部から毛根を含む組織を採取し、それを薄毛が気になる部分に移植します。この時、毛根をどのように採取するかによって、大きく分けて二つの方法があります。一つ目は「FUT法」と呼ばれる方法です。FUT法では、後頭部の頭皮を帯状に切り取り、そこから毛根を一つひとつ丁寧に採取します。採取した毛根は顕微鏡を使いながら、毛根の数を調整したり、方向を揃えたりして、薄毛の部分に移植していきます。二つ目は「FUE法」と呼ばれる方法です。FUE法では、後頭部から直接毛根を採取します。特殊な器具を使用し、毛根を一つずつくり抜くように採取していくため、FUT法のように頭皮を帯状に切り取る必要がありません。それぞれの手術方法にはメリットとデメリットがあります。FUT法は、一度に多くの毛根を採取できるため、広範囲の薄毛治療に適しています。一方、頭皮に傷跡が残ってしまう点がデメリットとして挙げられます。FUE法は、傷跡が目立ちにくいというメリットがある一方、採取できる毛根の数に限りがあるため、広範囲の薄毛治療にはFUT法と組み合わせる必要がある場合があります。近年では、傷跡が目立ちにくく、身体への負担が少ないFUE法が主流になりつつあります。しかし、患者様一人ひとりの薄毛の状態や、希望する仕上がりによって最適な治療法は異なります。毛髪移植を検討する際には、経験豊富な医師とよく相談し、ご自身に合った治療法を選択することが大切です。