現代人要注意! ドライアイの予防と対策
美容を知りたい
先生、「ドライアイ」って、ただ目が乾くだけじゃないんですか?
美容の研究家
いい質問だね!確かに、目が乾くのが主な症状だけど、それだけじゃないんだ。ドライアイは、涙の量が減ったり、涙の質が悪くなったりすることで、目の表面が傷つきやすくなる状態なんだよ。
美容を知りたい
えー!じゃあ、放っておくと大変なことになるんですか?
美容の研究家
その通り!ドライアイを放っておくと、視力が落ちたり、目の病気にかかりやすくなったりする可能性もあるんだ。だから、目が乾きやすいと感じたら、早めに眼科を受診することが大切だよ!
ドライアイとは。
涙の量が減ってしまい、目の表面が乾いたり傷ついたりする症状を「ドライアイ」と言います。これは、年を重ねるにつれて涙の量が減ったり、パソコンやスマホを長時間使うことでまばたきの回数が減ったりすることなどが原因で起こります。また、コンタクトレンズやエアコンの使用で部屋が乾燥するのも原因の一つです。さらに、血圧を下げる薬や心の病気を治療する薬、がんの治療薬の影響で涙の量が減ることもあります。ドライアイになると、目が乾く感じがするだけでなく、目に何かが入ったような感じがしたり、目が痛んだり、目が疲れたり、視界がぼやけたり、目が赤くなったり、涙が出たり、目やになどがたくさん出たりと、様々な症状が慢性的に現れます。また、目が乾燥することで表面が傷つきやすくなり、そこから細菌が入って炎症を起こしたり、視力が低下したり、目が充血したり、光がまぶしく感じたりすることもあります。
ドライアイとは?
– ドライアイとは?
目は、常に外気に触れているため、乾燥しやすい部分です。その目を守るために、涙は重要な役割を担っています。涙は、目の表面を潤すだけでなく、細菌やウイルスなどの外敵から目を守ったり、酸素や栄養を目に届けたりしています。
しかし、何らかの原因で涙の量が減ったり、涙の質が変化したりすると、目の表面が乾燥しやすくなり、ドライアイを発症します。
ドライアイになると、目が乾く、ゴロゴロする、疲れやすい、光をまぶしく感じる、物がかすんで見えるなど、様々な症状が現れます。これらの症状は、一時的なものから、日常生活に支障をきたすほど重いものまで様々です。
初期のドライアイでは自覚症状がない場合もあるため、症状がなくても定期的に眼科を受診し、目の状態をチェックすることが大切です。
項目 | 内容 |
---|---|
ドライアイとは | 涙の量や質の変化によって、目の表面が乾燥しやすくなる状態 |
涙の役割 | – 目の表面を潤す – 細菌やウイルスから目を守る – 酸素や栄養を目に届ける |
ドライアイの症状 | – 目が乾く – ゴロゴロする – 疲れやすい – 光をまぶしく感じる – 物がかすんで見える |
注意点 | 初期は自覚症状がない場合もあるため、定期的な眼科受診が大切 |
ドライアイの原因
涙の量が減ったり、涙の質が低下したりすることで目が乾く状態をドライアイと呼びます。ドライアイの原因は多岐にわたり、老化現象の一環として現れることもあれば、生活習慣や環境、病気などが複雑に関係している場合もあります。
加齢に伴い、涙の分泌量は減少する傾向にあります。そのため、中高年になるとドライアイになりやすいと言えます。また、パソコンやスマートフォン、テレビなど、画面を長時間見続けることは現代人にとって避けられないものとなっていますが、画面を見ている間はまばたきの回数が減るため、涙が均一に眼球に行き渡らなくなり、ドライアイを引き起こしやすくなります。さらに、エアコンの使用による室内の乾燥も、目の水分を奪い、ドライアイを悪化させる要因となります。
これらの要因に加えて、コンタクトレンズの装用もドライアイのリスクを高めます。特に、酸素透過率の低いレンズを長時間使用すると、角膜に十分な酸素が供給されず、ドライアイが悪化する可能性があります。また、シェーグレン症候群などの自己免疫疾患や、アレルギー性結膜炎などのアレルギー疾患も、ドライアイを引き起こす可能性があります。
ドライアイは、放置すると視力低下や眼精疲労、眼痛などの症状を引き起こすだけでなく、角膜に傷がつきやすくなるなど、深刻な目の病気を招く可能性もあります。そのため、ドライアイの症状を感じたら、自己判断せずに眼科を受診し、適切な治療を受けることが大切です。
カテゴリ | 要因 | 詳細 |
---|---|---|
加齢による変化 | 涙の分泌量の減少 | 年齢を重ねると涙の量が減る傾向にある |
中高年はドライアイになりやすい | ||
生活習慣・環境要因 | VDT作業 | パソコン、スマホ、テレビの長時間視聴 |
画面注視によるまばたき減少 → 涙の偏り | ||
エアコンの使用 | 室内の乾燥 → 目の水分蒸発 | |
コンタクトレンズ | 酸素透過率の低いレンズの長時間装用 | 角膜への酸素供給不足 |
ドライアイ悪化の可能性 | ||
病気 | 自己免疫疾患 | シェーグレン症候群など |
アレルギー疾患 | アレルギー性結膜炎など |
ドライアイの症状
– ドライアイの症状ドライアイとは、涙の量が減ったり、涙の質が変化したりすることで、目の表面が乾燥する状態を指します。症状は人によって様々ですが、以下のような症状が現れることが多いです。最も一般的な症状は、目が乾いた感じやゴロゴロする異物感です。まるで目に砂が入ったような感覚に襲われることもあります。さらに、目が疲れやすくなったり、重たい感じがしたりすることもあります。視界に関しても、かすんで見えにくくなることがあります。また、光に対して過敏になり、まぶしく感じやすくなることもあります。ドライアイが進行すると、目が充血したり、痛みを感じたりすることもあります。通常、涙は目を保護する役割がありますが、涙の分泌が減ることで、目に傷がつきやすくなり、炎症を起こしやすくなるためです。また、涙の分泌が減ることで、逆に涙が過剰に出てしまうこともあります。これは、乾燥から目を守ろうとして、反射的に涙が分泌されるためです。これらの症状は、一般的に夕方や夜になると悪化します。これは、日中に長時間、パソコンやスマートフォンを使用したり、読書をしたりすることで、まばたきの回数が減り、涙の分泌量が減少するためです。また、エアコンの効いた部屋や、風が強い場所では、空気中の水分が少なくなるため、目の乾燥が悪化し、症状が強く出ることがあります。
症状 | 詳細 |
---|---|
目の乾き | 目が乾いた感じやゴロゴロする異物感。砂が入ったような感覚。 |
目の疲れ | 目が疲れやすくなったり、重たい感じがする。 |
視界不良 | 視界がかすんで見えにくくなる。 |
光過敏 | 光に対して過敏になり、まぶしく感じやすくなる。 |
目の充血・痛み | 目が充血したり、痛みを感じたりする。 |
涙の過剰分泌 | 乾燥から目を守ろうとして、反射的に涙が過剰に出てしまう。 |
症状の悪化 | 夕方や夜、エアコンの効いた部屋や、風の強い場所では症状が悪化する。 |
ドライアイの治療法
目の乾きが気になるドライアイは、様々な原因で涙の量が減ったり、涙の成分のバランスが崩れたりすることで起こります。治療法は、その原因や症状の程度によって異なってきます。
軽度のドライアイの場合、多くは薬局で購入できる人工涙液やヒアルロン酸などの点眼薬を使って治療を行います。これらの点眼薬は、目の表面に潤いを与え、乾燥を防ぐ効果があります。
症状が進行し、涙の量が著しく減少している場合は、涙点プラグと呼ばれる小さな器具を涙点に挿入する治療法があります。涙点は、涙が鼻へと流れる小さな穴ですが、ここにプラグを挿入することで涙の排出を抑え、涙を目に留める時間を長くすることができます。
さらに、ドライアイの中には、まぶたの炎症などによって症状が悪化するものもあります。このような場合は、ステロイド点眼薬を使って炎症を抑える治療が行われます。また、自己免疫疾患が原因でドライアイが起こっている場合は、免疫抑制剤などの薬物療法が必要になることもあります。
日常生活では、パソコンやスマートフォンの長時間使用を避け、こまめな休憩を挟むことが重要です。また、エアコンの風が直接目に当たらないように注意し、加湿器を使用するなどして、室内の湿度を適切に保つように心がけましょう。
ドライアイの程度 | 原因・症状 | 治療法 |
---|---|---|
軽度 | 涙の量減少、涙の成分バランスの乱れ | 市販の点眼薬(人工涙液、ヒアルロン酸など) |
まぶたの炎症 | ステロイド点眼薬 | |
中等度~重度 | 涙の量減少 | 涙点プラグ挿入 |
自己免疫疾患によるドライアイ | 自己免疫疾患 | 免疫抑制剤などの薬物療法 |
ドライアイの予防法
現代人の多くが悩まされているドライアイ。その原因は、長時間のパソコンやスマートフォンの使用、エアコンによる空気の乾燥、コンタクトレンズの常用など、私たちの生活環境と密接に関わっています。今回は、目のかゆみや疲れ、視界のかすみなどの症状を引き起こすドライアイを予防するための生活習慣をご紹介します。
まず心がけたいのが、目の使いすぎを防ぐことです。パソコンやスマートフォンを長時間使用するときは、1時間に1回は10分ほど目を休ませるようにしましょう。その際、遠くの景色を眺めたり、目を閉じたりすることで、目の筋肉の緊張を和らげることができます。また、意識的にまばたきをすることも効果的です。
次に、空気の乾燥対策も重要です。エアコンの風が直接目に当たらないようにしたり、加湿器を使用するなどして、室内の湿度を40~60%程度に保つように心がけましょう。
さらに、食生活の改善も大切です。涙の分泌を促すビタミンAや、抗酸化作用のあるビタミンC、目の健康を維持するのに欠かせないDHAやEPAなどを積極的に摂取するようにしましょう。これらの栄養素は、緑黄色野菜や魚介類に多く含まれています。
最後に、禁煙もドライアイ予防には効果的です。タバコの煙は、目の表面を刺激し、涙の分泌を低下させるため、ドライアイを悪化させる原因となります。
これらの予防法を心がけ、目の健康を守りましょう。
カテゴリ | 予防法 | 具体的な方法 |
---|---|---|
目の使いすぎを防ぐ | 1時間に1回は目を休ませる | ・遠くの景色を眺める ・目を閉じる ・意識的にまばたきをする |
空気の乾燥対策 | 適切な湿度を保つ | ・エアコンの風を目に当てない ・加湿器を使用する (湿度40~60%を目安に) |
食生活の改善 | 必要な栄養素を摂取する | ・ビタミンA:涙の分泌を促進 (緑黄色野菜などに含有) ・ビタミンC:抗酸化作用 (果物などに含有) ・DHA・EPA:目の健康を維持 (魚介類に含有) |
生活習慣の改善 | 禁煙 | ・タバコの煙は目の表面を刺激し、涙の分泌を低下させる |