髪の毛の休止期と薄毛の関係

髪の毛の休止期と薄毛の関係

美容を知りたい

先生、『休止期』って髪が成長を完全に止めてしまう時期って書いてあるんですけど、完全に止まっているのに、なんでまた髪が生えてくるんですか?

美容の研究家

いい質問ですね!確かに『完全に止まる』って書いてあると、あれ?って思いますよね。実は、休止期は髪が眠っているような状態なんだ。一見止まってるように見えるけど、次の髪が生える準備をしているんだよ。

美容を知りたい

準備ですか?

美容の研究家

そう!休止期の毛乳頭は、例えるならマラソンランナーにバトンを渡す前の状態なんだ。バトンを受け取ったら、また新しい髪が成長していくんだよ。だから、休止期は次の髪が生えるための大切な準備期間なんだよ。

休止期とは。

髪は、伸びる時期、縮む時期、そして休む時期を繰り返しながら、決まった長さになると抜けていきます。抜けた後は、二、三ヶ月ほどすると新しい髪が生えてくるのが普通です。しかし、この休む時期が長くなってくると、なかなか新しい髪が生えてこなくなり、いわゆる「はげ」の状態になってしまうことがあります。この「休む時期」とは、髪が完全に成長を止めてしまう時期のことを指します。この間、皮膚の下では新しい髪が表面に出てくる準備が進められており、古い髪はいつ抜けてもおかしくない状態になっています。普段のブラッシングや洗髪の際に簡単に抜けてしまう髪は、まさにこの時期の髪です。この時期の髪の根元は、頭皮の中の毛を作る部分から離れて、次に生えてくる新しい髪の準備をしています。そのため、休む時期が長引けば長引くほど、新しい髪が生えてこなくなることがあるのです。

髪の毛のサイクル

髪の毛のサイクル

– 髪の毛のサイクル

私たちの髪の毛は、常に一定の状態を保っているのではなく、一本一本が独自のサイクルで成長と脱毛を繰り返しています。このサイクルは大きく分けて、「成長期」「退行期」「休止期」の3つの段階に分けられます。

まず「成長期」は、毛根にある毛母細胞が活発に細胞分裂を繰り返す時期です。この期間は、個人差や部位にもよりますが、平均2~6年ほど続きます。この時期に髪の毛はぐんぐん伸び、太くしっかりとした状態になります。

次に「退行期」に入ると、毛母細胞の活動が徐々に低下し、髪の毛の成長スピードが遅くなってきます。そして、約2~3週間かけて、毛根が縮小していき、髪の毛は抜け落ちやすくなります。

最後の「休止期」に入ると、毛根は活動を停止し、髪の毛は抜け落ちます。しかし、毛根自体は生きているため、約3~4ヶ月の休止期間を経て、再び成長期へと移り変わり、新たな髪の毛が生えてくるのです。

このように、髪の毛は常に成長と脱毛を繰り返しています。そのため、健康な状態であれば、毎日ある程度の量の髪の毛が抜け落ちても、心配する必要はありません。むしろ、これは自然な髪の毛のサイクルであり、健やかな髪の毛を保つために必要なプロセスなのです。

段階 期間 状態
成長期 2~6年 毛母細胞が活発に分裂し、髪の毛が成長する時期。
退行期 2~3週間 毛母細胞の活動が低下し、髪の毛の成長が遅くなり、抜け落ちやすくなる時期。
休止期 3~4ヶ月 毛根が活動を停止し、髪の毛が抜け落ちる時期。その後、再び成長期へ。

休止期とは

休止期とは

– 休止期とは髪の毛は、私たちが寝ている間も、常に成長し続けているわけではありません。成長期、退行期、休止期という3つの段階を繰り返しながら、髪は生まれ変わっています。その中でも「休止期」とは、文字通り、髪の成長が完全に止まり、次の準備期間に入るまでの間、いわば髪の毛がお休みしている状態のことを指します。この時期になると、毛根は活動を休止し、髪の毛は頭皮から自然と離れていきます。そのため、ブラッシングやシャンプーの際に抜け毛が増えたように感じたり、枕元に抜け毛が多く見られるようになるのは、多くの場合、この休止期に入った髪の毛が抜け落ちていることが原因です。しかし、休止期だからといって、それほど心配する必要はありません。なぜなら、頭皮の下では、すでに新しい髪の毛が誕生し、成長の準備を始めているからです。休止期に入った髪の毛は、まるでバトンを渡すように、その役割を終え、新しい髪の毛にその座を譲ります。そして、新しい髪の毛は、休止期を終えた毛根から力強く成長していくのです。このように、髪の毛の成長は、成長と休息を繰り返しながら、常に新しい髪へと生まれ変わっています。

段階 状態
成長期 髪の毛が成長する期間
退行期 成長がゆっくりになり、休止期に入る準備段階
休止期 髪の成長が完全に止まり、自然と抜け落ちる期間。頭皮の下では新しい髪が成長の準備をしている。

休止期と薄毛の関係

休止期と薄毛の関係

髪の毛は、成長期、退行期、休止期というサイクルを繰り返しながら生え変わっています。通常、成長期を終えた髪の毛は約2~3ヶ月間、休止期に入ります。そして、この休止期間が終了すると、古い髪の毛は自然と抜け落ち、代わりに新しい髪の毛が生えてきます。

しかし、様々な要因によって、この休止期が長引いてしまうことがあります。例えば、過度なストレスや睡眠不足、偏った食生活などは、髪の毛の成長を阻害し、休止期を延長させる原因となります。また、ホルモンバランスの乱れも、休止期の長期化に繋がることがあります。

休止期が長引くと、新しい髪の毛が生えてくるまでに時間がかかってしまいます。その結果、髪の毛全体の量が減ってしまったり、薄毛が目立つようになってしまうのです。さらに、休止期が長期化すると、髪の毛が十分に成長しないまま抜け落ちてしまうケースも増え、髪の毛が細く弱々しくなることもあります。

もし、最近抜け毛が増えた、髪の毛が細くなったと感じたら、休止期の長期化が原因かもしれません。生活習慣を見直し、髪の毛の成長を促すように心がけましょう。

休止期の延長を防ぐには

休止期の延長を防ぐには

髪の毛は、成長期、退行期、休止期というサイクルを繰り返しながら成長しています。このサイクルの中で、髪の毛が成長を止め、抜け落ちる準備をするのが休止期です。通常、休止期は2~3ヶ月ほどですが、さまざまな要因によってこの期間が長くなってしまうことがあります。休止期が長引くと、抜け毛が増えたり、髪の毛が細くなったりしてしまうため注意が必要です。

では、休止期の延長を防ぐにはどうすれば良いのでしょうか?まず大切なのは、毎日の生活習慣を見直すことです。

栄養バランスの取れた食事を心がけ、髪の発育に必要なタンパク質、ビタミン、ミネラルなどを積極的に摂取しましょう。

睡眠不足は、髪の成長を妨げるホルモンの分泌を促進してしまうため、十分な睡眠時間を確保することも重要です。

適度な運動も効果的です。運動によって血行が促進され、頭皮に栄養が行き渡りやすくなります。ストレスは自律神経の乱れに繋がり、血行不良やホルモンバランスの崩れを引き起こす原因となります。

ストレスを溜め込まないように、リラックスできる時間を作ることも大切です。

美しい髪を保つためには、身体の内側からのケアが欠かせません。髪の毛の健康は、私たちの体全体の健康と密接に関係していることを意識し、健康的なライフスタイルを維持することで、休止期を正常な長さに戻し、薄毛の予防につなげましょう。

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