
タトゥー除去:後悔しないための選択肢
- タトゥーの仕組み
タトゥーは、肌に針を刺して色素を注入することで、模様や文字を描く技術です。
肌は表面から「表皮」「真皮」「皮下組織」の三層構造になっています。タトゥーを入れる際に針が到達するのは、表皮のさらに奥にある「真皮」と呼ばれる部分です。真皮は表皮のように細胞の入れ替わり(ターンオーバー)が起こらないため、一度注入された色素は長期間にわたって肌の中に留まります。これが、タトゥーが半永久的に消えない理由です。
タトゥーの施術では、針の先端にインクを付着させ、それを高速で肌に出し入れすることで色素を注入していきます。この時、針は真皮に達するまで、1分間に数百回もの速度で肌を貫通します。
注入された色素は、真皮にある「マクロファージ」と呼ばれる細胞に取り込まれます。マクロファージは、体内に侵入した異物を処理する役割を担っていますが、タトゥーの色素は異物として認識されながらも分解されずに、細胞内に留まり続けます。
このように、タトゥーは色素が真皮にとどまり続けることで、長期にわたってその模様や文字を保つことができるのです。