ユーメラニン

私たちの外見を特徴づける要素のひとつに、髪、肌、瞳の色があります。 これらの色を決める役割を担っているのが、メラニン色素と呼ばれるものです。 肌や髪の色が人それぞれ異なるのは、このメラニン色素の量や種類、そして分布の違いによるものです。 メラニン色素には、大きく分けて二つの種類が存在します。 一つは、ユーメラニンと呼ばれる黒褐色の色素です。 もう一つは、フェオメラニンと呼ばれる黄赤色の色素です。 ユーメラニンは、紫外線から肌を守る働きが強く、日焼けをした際に肌が黒くなるのは、このユーメラニンの生成が活性化されるためです。 一方、フェオメラニンは、紫外線を吸収する力が弱く、むしろ活性酸素を発生させやすいという特徴があります。 これらの二種類のメラニンの配合比率は、遺伝的な要素によって決まります。 ユーメラニンの割合が多い人は、髪や肌の色が黒っぽく、瞳の色も濃い傾向があります。 反対に、フェオメラニンの割合が多い人は、髪や肌の色が明るく、瞳の色も薄い傾向があります。 また、同じ人でも、体の部位によってメラニン色素の量は異なります。 一般的に、顔や腕など、太陽の光を浴びやすい部分は、メラニン色素が多くなる傾向があります。

私たちが日々鏡で見ている髪の毛の色。黒や茶色、金髪など様々ですが、その色を決めているのは「メラニン」という色素です。メラニンは、肌の色を決める要素としても知られていますね。 髪の毛の場合、メラニンには主に2つの種類があります。一つは「ユーメラニン」と呼ばれるもので、こちらは黒や茶色のような暗い色合いを生み出すメラニンです。もう一つは「フェオメラニン」と呼ばれるもので、黄色や赤色といった明るい色合いを生み出します。 日本人の多くは、髪の毛にユーメラニンを多く含んでいるため、黒や濃い茶色の髪の色をしている人が多いです。一方、金髪や赤毛といった明るい髪色の人は、フェオメラニンの割合が多い傾向にあります。 このように、髪の毛の色は、ユーメラニンとフェオメラニン、この2種類のメラニンの量や割合によって一人ひとり異なってきます。さらに、メラニンの種類や量は遺伝的な要素も大きく影響するため、親子で似たような髪色になることが多いのです。