点滴の副作用

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点滴

水中毒の危険性:低ナトリウム血症とは?

健康を保つために、水分を十分に摂ることは大切です。しかし、「過ぎたるは及ばざるが如し」という言葉の通り、水分の摂り過ぎは体に良くない影響を与えることがあります。水分を過剰に摂取すると、血液中の塩分、特にナトリウムの濃度が薄まり、低ナトリウム血症という状態を引き起こすことがあります。これは、水中毒とも呼ばれます。低ナトリウム血症は、程度によっては命に関わる危険な状態になる可能性があるため、注意が必要です。 私たちの体は、水分と塩分のバランスを繊細に保つことで正常に機能しています。通常、体内の水分と塩分のバランスが崩れた時は、腎臓が余分な水分を尿として排出し、適切なバランスを保つ働きをしています。しかし、短時間に大量の水分を摂取すると、腎臓の処理能力を超えてしまい、体内の塩分濃度が急激に低下してしまうのです。この状態が低ナトリウム血症です。 低ナトリウム血症の初期症状としては、吐き気や頭痛、倦怠感などが現れます。症状が進むと、意識がぼんやりしたり、けいれんを起こしたり、最悪の場合は昏睡状態に陥ることもあります。特に、乳幼児や高齢者は、体の機能が未発達であったり、低下していたりするため、低ナトリウム血症になりやすい傾向があります。また、マラソンなどの長時間の運動中も、大量の汗をかいて塩分が失われるため、水分補給として水だけを飲むのではなく、スポーツドリンクなどで塩分も一緒に補給することが重要です。適切な水分補給は、健康維持に不可欠ですが、過剰摂取は危険です。喉の渇きを感じる前に、こまめに水分を摂るように心がけましょう。一度に大量の水を飲むのではなく、少量ずつ、適切な量を飲むことが大切です。また、激しい運動をする際は、スポーツドリンクなどで水分と塩分をバランス良く補給するようにしましょう。これらの点に注意し、健康的な水分補給を心がけてください。
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