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ほくろ・イボ

色素性母斑と脱毛について

色素性母斑は、一般的に「あざ」や「ほくろ」とよばれるもので、皮膚に色がついている部分を指します。皮膚の一部の場所に、メラニンという黒い色のもとになる色素を作る細胞、メラノサイトがふえ、集まることで、黒っぽい茶色のしみのように見えます。このメラノサイトの集まりが、色素性母斑の正体です。 その大きさや形は実に様々です。お米の粒のように小さなものから、体の一面に広がる大きなものまであります。生まれたときからあるものや、成長するにつれて現れるもの、年をとるにつれて数が増えるものなど、現れる時期も様々です。また、平らなもの、少し盛り上がっているもの、いぼのように大きく膨らんでいるものなど、見た目も実に様々です。 ほとんどの色素性母斑は体に害はなく、特に治療する必要はありません。例えば、生まれつきあるあざや、子供の頃にできた小さなほくろなどは、多くの場合が良性で、放置しても問題ありません。しかし、まれに一部の色素性母斑が悪性化、つまりがんになる可能性があります。そのため、注意深く観察することが大切です。 特に、形がいびつに変わってきたり、色が濃くなったり薄くなったり、急に大きくなったり、出血したり、かゆみなどの症状が現れた場合は、要注意です。これらの変化は、悪性黒色腫(メラノーマ)などの皮膚がんの兆候である可能性があります。少しでも気になることがあれば、すぐに皮膚科の専門医に診てもらいましょう。早期発見、早期治療が大切です。自己判断で放置せず、専門家の適切な診断を受けるようにしましょう。
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