
美容施術と内出血:その原因と対策
内出血とは、体の内側で血管が傷つき、血液が周りの組織にしみ出す現象です。まるで水風船に小さな穴が開いて水が漏れるように、血管から血液が漏れ出てしまうのです。
たとえば、注射を打つ際に、皮膚の下にある細い血管を針が傷つけてしまうことがあります。すると、その血管から血液が皮下にじわじわと広がり、内出血が起こります。これは、注射による施術を受けた際にしばしば見られるもので、心配のない場合がほとんどです。注射だけでなく、ちょっとした打ち身や圧迫によっても内出血は起こります。ぶつけた覚えがないのに内出血ができることもありますが、これは加齢による血管の衰えや、血液を固まりにくくする薬を飲んでいることが原因である場合もあります。
反対に、怪我などで皮膚が切れて血液が体の外に出てしまうことを外出血といいます。切り傷や擦り傷などで出血した場合は、これが外出血にあたります。
内出血は、出血した場所によって細かく分類されます。皮膚の下に出る場合は皮下出血、筋肉に出る場合は筋肉内出血、脳に出る場合は脳出血、くも膜の下に出る場合はくも膜下出血、胸の中に出る場合は胸腔内出血、お腹の中に出る場合は腹腔内出血、目の網膜に出る場合は網膜出血など、様々な種類があります。美容に関する施術で起こる内出血は、ほとんどの場合が皮下出血です。多くの場合、時間の経過とともに自然に吸収され、目立たなくなっていきます。