
実は治療できる?老人性いぼ【脂漏性角化症】
- 脂漏性角化症とは?脂漏性角化症は、中高年の方に多く見られる、「老人性いぼ」や「老人性疣贅」と呼ばれる皮膚の良性腫瘍です。年齢を重ねるにつれて現れやすくなることから、皮膚の老化現象の一つと考えられています。このいぼは、顔や頭、胸、背中など体のどこにでもできる可能性がありますが、手のひらと足の裏にはできません。一見するとシミと似ていることがありますが、脂漏性角化症は皮膚から盛り上がっている点が異なります。初期は、小さく平らな淡褐色の斑点として現れます。その後、徐々に大きくなり、色が濃くなっていくのが特徴です。表面は、ザラザラとした質感で、まるでイボのように盛り上がっている場合もあります。脂漏性角化症自体は、体に害のない良性腫瘍なので、必ずしも治療する必要はありません。しかし、見た目が気になる場合や、衣服との摩擦で炎症を起こす場合は、皮膚科を受診し、適切な治療を受けることが大切です。