衛生管理

- オートクレーブとはオートクレーブは、美容外科などの医療現場や、細菌を扱う研究室といった科学分野において、器具や物品についた菌を完全に死滅させるために使われる装置です。その仕組みから高圧蒸気滅菌器とも呼ばれています。私たちが普段、何気なく使用している水は、100度で沸騰し蒸気になります。しかし、密閉された空間でさらに圧力をかけると、100度を超える高温の蒸気を作り出すことができます。オートクレーブはこの原理を応用した装置で、この高温高圧の蒸気を使い、あらゆる微生物を死滅させます。細菌やウイルスの中には、熱に強い芽胞と呼ばれる状態を持つものが存在します。通常の加熱では死滅させることが難しいこれらの芽胞も、オートクレーブを使用することで確実に死滅させることができます。このように、オートクレーブは医療現場や科学分野における衛生管理、感染予防に欠かせない重要な役割を担っています。安全な医療の提供や、正確な実験結果を得るためには、オートクレーブによる徹底した滅菌が不可欠と言えるでしょう。