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骨密度を測るDXA法

骨は、体を支える土台となる大切な組織です。歳を重ねるにつれて、誰でも骨の量は少しずつ減っていきます。しかし、骨の量が極端に減ってしまうと、骨粗鬆症という病気を引き起こす可能性があります。骨粗鬆症は、骨の密度が低くなり、骨がもろく、折れやすくなる病気です。特にご高齢の方にとっては、ちょっとした転倒でも骨折してしまう危険性が高まり、寝たきりになってしまうこともあります。 骨粗鬆症の怖いところは、初期段階では自覚症状がほとんどないことです。そのため、骨が弱くなっていることに気づかずに過ごしてしまい、骨折してから初めて病気が発覚するケースも少なくありません。だからこそ、骨粗鬆症を早期に発見し、適切な対策をとることが重要です。 骨密度測定は、骨の健康状態を調べるための簡便で安全な検査方法です。専用の機器を用いて、腰の骨や腕の骨の密度を測定します。検査自体は短時間で終わり、痛みもありません。この検査によって、自分の骨の状態を数値で客観的に把握することができます。骨密度測定の結果をもとに、医師は骨粗鬆症の診断を行い、必要に応じて薬物療法や運動療法、食事指導など、適切な治療や予防のアドバイスを行います。 特に閉経後の女性や高齢の方は、骨粗鬆症のリスクが高いため、定期的な骨密度測定が推奨されています。また、家族に骨粗鬆症の方がいる場合や、ステロイド薬を長期間服用している場合なども、骨密度測定を受けることを検討する必要があります。 骨粗鬆症は、早期に発見し、適切な対応をすることで、進行を遅らせたり、骨折を予防したりすることができます。健康な生活を送るためにも、骨密度測定を通して、ご自身の骨の健康状態を把握し、積極的にケアに取り組むことが大切です。
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