
知っていますか?サルコペニアの予防法
「サルコペニア」という言葉をご存知ですか?あまり聞き馴染みがないかもしれませんが、日本語では「筋肉減少症」と表現され、年齢を重ねるにつれて自然と筋肉量が減っていく現象を指します。まるで静かに忍び寄る老化現象のように、自覚症状がほとんどないまま進行してしまうことも少なくありません。
筋肉は身体を動かすために必要不可欠なだけでなく、健康を維持するためにも重要な役割を担っています。しかし、加齢とともに筋肉量は徐々に減っていき、個人差はありますが、一般的には40歳頃から減少が始まり、60歳代以降になるとそのスピードは加速すると言われています。
サルコペニアが進行すると、歩く速度が遅くなったり、階段の上り下りがつらくなったりするなど、日常生活に支障をきたす可能性があります。また、転倒や骨折のリスクが高まるだけでなく、基礎代謝の低下による肥満、免疫力の低下、生活習慣病のリスクを高めるなど、様々な健康問題を引き起こす要因となりかねません。
サルコペニアは、早期に適切な対策を講じることで予防や改善が期待できます。日頃からバランスの取れた食事を心がけ、タンパク質を積極的に摂取することが大切です。さらに、ウォーキングや軽い筋トレなどの適度な運動を継続することで、筋肉量の維持・向上を目指しましょう。