
傷あとだけじゃない?ケロイドの症状と治療法
- ケロイドとは? ケロイドとは、皮膚に受けた傷が治る過程で、赤く盛り上がり、硬くなってしまう病気です。まるでミミズ腫れのようになってしまい、見た目が気になるだけでなく、痛みやかゆみを伴うこともあります。通常、傷は時間が経つにつれて徐々に薄くなり、目立たなくなっていきます。しかし、ケロイドの場合は、傷口を修復しようとする体の働きが過剰に働いてしまうため、このような症状が現れます。皮膚の下にある線維芽細胞という細胞は、コラーゲンという繊維状のタンパク質を作り出し、傷を修復する役割を担っています。ケロイドでは、この線維芽細胞が過剰にコラーゲンを作り出してしまうために、傷口が異常に盛り上がってしまうのです。さらに、ケロイドは傷口の範囲を超えて広がっていくことがあるのも特徴です。本来であれば傷口を塞ぐために必要な範囲だけに留まるはずのコラーゲンが、周囲の健康な皮膚にまで浸潤してしまうことで、元の傷よりも大きくなってしまうことがあります。ケロイドは自然に治ることは少なく、治療が必要となるケースがほとんどです。気になる症状がある場合は、早めに皮膚科専門医を受診しましょう。