
星状神経節照射:痛みの原因にアプローチ
- 星状神経節とは人間の体には、全身の器官をコントロールする神経が張り巡らされています。その中でも、自律神経と呼ばれる神経は、自分の意思とは無関係に、呼吸や消化、体温調節など、生命維持に欠かせない機能をコントロールしています。自律神経には、交感神経と副交感神経の2種類があり、互いにバランスを取り合いながら、体の機能を調整しています。星状神経節は、この自律神経のうち、交感神経において重要な役割を担う神経細胞の集まりです。ちょうど首の付け根あたり、第七頚椎と呼ばれる骨の横にある突起の少し前に位置しています。「星状」という名前の通り、星のような形をしているのが特徴です。星状神経節は、頭、顔、首、腕、心臓、肺など、体にとって重要な器官と複雑につながり、これらの器官の働きを調整する司令塔のような役割を担っています。例えば、ストレスを感じると、星状神経節から神経伝達物質が放出され、心臓の鼓動が速くなったり、血管が収縮したり、汗をかきやすくなったりします。これは、体がストレスに対抗するために、星状神経節を中心とした交感神経が活発に働いている状態です。このように、星状神経節は、私たちの体にとって、意識することなく生命活動を維持するために欠かせない役割を担っています。