
乳輪の粒々、モントゴメリー腺とは?
胸の周りにできる小さな粒々、これって一体何だろう?と気になったことはありませんか?これは乳輪腺と呼ばれるもので、実は誰にでも存在するごく普通のものです。医学的には皮脂腺の一種とされ、大切な役割を担っています。
乳輪腺は、乳首や乳輪の乾燥を防ぐために皮脂を分泌しています。皮脂とは、皮膚を滑らかにし、保護する役割を持つ脂っぽい液体のことです。このおかげで、刺激に弱い乳首や乳輪の皮膚は常に潤いを保ち、外からの刺激や乾燥から守られているのです。
生まれたばかりの赤ちゃんがお母さんの胸に吸い付くとき、この乳輪腺から出る皮脂の匂いを嗅ぎ分けて乳首を探し当てるとも言われています。まるで、お母さんと赤ちゃんをつなぐ秘密の合図のようですね。
ですから、乳輪腺は異常なものではなく、健康な皮膚を保つために必要不可欠な存在なのです。その見た目から気になる方もいるかもしれませんが、健康上は全く問題ありませんのでご安心ください。むしろ、乳輪腺がしっかりと機能していることは、お肌の健康状態が良い証拠とも言えます。
人によって乳輪腺の数は異なり、目立つ方と目立たない方がいます。また、妊娠や授乳期にはホルモンバランスの変化によって乳輪腺が大きくなることもあります。ですが、これらは自然な変化であり、特に心配する必要はありません。もし、乳輪腺が急に大きくなったり、痛みやかゆみなどの症状が現れた場合は、一度医師に相談してみましょう。