「M」

おでこの生え際、特に左右のこめかみ部分が薄くなる症状は、『Ｍ字はげ』と呼ばれ、男性に多く見られる薄毛の形です。鏡を見るたびにこの部分の薄毛が気になり、年齢より老けて見られたり、自信を失ってしまう方も少なくありません。薄毛で悩む男性にとって、Ｍ字はげは深刻な悩みと言えるでしょう。 このＭ字はげは、男性ホルモンの影響を受けやすい部分の毛包が、遺伝的な要因も加わり、徐々に小さくなってしまうことで起こります。毛包が小さくなると、髪の毛が細く短くなり、やがて産毛のように変化していきます。そして最終的には毛が生えなくなってしまうのです。さらに、生活習慣の乱れ、例えば食生活の偏りや睡眠不足、過度なストレスなども薄毛を進行させる要因となります。栄養バランスの悪い食事は、髪の毛の成長に必要な栄養素を不足させます。また、睡眠不足やストレスはホルモンバランスを崩し、血行不良を引き起こすことで、毛根への栄養供給を阻害します。 一度小さくなった毛包を元の大きさに戻すことは容易ではありません。しかし、適切な対策を講じることで、進行を遅らせたり、改善したりする可能性は十分にあります。例えば、食生活の改善は、髪の毛の成長を促すために非常に重要です。タンパク質、ビタミン、ミネラルなど、髪の毛の構成成分となる栄養素をバランスよく摂取するよう心がけましょう。海藻類や緑黄色野菜、大豆製品などを積極的に取り入れることがおすすめです。また、十分な睡眠時間を確保し、ストレスを溜め込まないような生活を送り、頭皮の血行を促進することも大切です。頭皮マッサージや適度な運動も効果的です。さらに、専門の医療機関を受診し、自分に合った治療法を検討するのも良いでしょう。薄毛治療には、内服薬や外用薬など、様々な方法があります。自己判断で市販薬を使用するのではなく、医師の指導のもと、適切な治療を受けることが大切です。諦めずに、自分に合った対策を見つけることで、Ｍ字はげの悩みを改善できる可能性は広がります。