
見た目年齢を左右する広頚筋の役割とは?
「広頚筋」という筋肉をご存知でしょうか?あまり聞き慣れない名前かもしれませんが、顔の下半分を覆う、薄い筋肉のことを指します。ちょうど顎の下から鎖骨あたりまで、首の皮膚に広く薄く貼りついていることから、その名前が付けられました。
筋肉というと、腕や足を動かす力強いイメージを持つ方が多いかもしれません。しかし広頚筋は、力こぶを作る biceps brachii muscle(上腕二頭筋)のように、体を動かすためのものではありません。どちらかというと、顔の表情を作る「表情筋」の仲間に分類されます。
薄い筋肉ではありますが、広頚筋は顔の表情と大きく関わっています。例えば、口角を下に引っ張って悲しい表情を作ったり、下唇を押し出して不満げな顔つきを作ったりする際に、この筋肉が使われます。また、加齢に伴って首元にできる横ジワにも、広頚筋の衰えが影響していると言われています。
広頚筋は、顔の印象を大きく左右する重要な筋肉と言えるでしょう。