
全身麻酔で手術を受けるということ
- 全身麻酔とは全身麻酔とは、手術中に意識を完全に消失させ、痛みを感じないようにする麻酔方法です。皆さんは、「眠りながら手術を受ける」という言葉を耳にしたことがあるのではないでしょうか。全身麻酔は、まさにこの言葉を実現する麻酔法です。全身麻酔では、点滴から麻酔薬を投与します。静脈麻酔と投与方法は似ていますが、全身麻酔の場合、意識消失だけでなく、全身の感覚、意識的な運動、痛みの感覚をすべて一時的に失わせます。 また、呼吸も止まってしまうため、人工呼吸器を用いて呼吸管理を行います。手術中は麻酔科医が常時、患者さんの状態を監視し、適切な麻酔の深度を保つように努めます。全身麻酔は、高度な医療技術と専門知識を必要とする処置ですが、患者さんにとって安全かつ快適に手術を受けていただくために欠かせないものです。全身麻酔を受ける際は、事前に麻酔科医による診察と説明がありますので、不安な点や疑問点は遠慮なく相談しましょう。患者さん自身の不安を軽減することも、安全な手術には重要です。