
液体窒素で脱毛? いぼ治療との意外な関係
- 液体窒素とは?液体窒素は、普段私たちが呼吸している窒素を、-196℃という超低温に冷却し液体にしたものです。その温度は想像を絶するほど低く、触れると凍傷を引き起こす危険性があります。しかし、その危険性と隣り合わせの超低温には、様々な分野で応用可能な力も秘めているのです。医療現場では、この液体窒素の持つ「凍結能力」を活かした治療法が確立されています。その代表例が、「凍結療法」と呼ばれるものです。これは、液体窒素の超低温を利用して、患部を瞬間的に凍結させ、細胞を破壊する治療法です。痛みを和らげたり、出血を抑えたりする効果も期待できるため、様々な疾患の治療に用いられています。具体的には、イボやほくろの除去など、皮膚の表面にできた病変の治療によく用いられます。また、子宮頸がんの治療など、体の内部の病変にも用いられることがあります。このように、液体窒素は医療分野において、その特性を活かして様々な治療に貢献しています。 しかし、取り扱いには注意が必要であることを忘れてはなりません。