
メスを使わない美容法
美しさを求める道のりは様々ですが、お肌への優しさも大切にしたいものです。美容医療の世界では、お肌の悩みを解決する方法も多岐に渡ります。大きく分けると、あえてお肌に小さな傷をつけ、そこから生まれる再生力を利用する方法と、傷を付けずに改善を目指す方法があります。
前者は、お肌の表面に刺激を与えることで、新しい皮膚の生成を促します。古くなった皮膚と入れ替わることで、シワやたるみ、ニキビ跡などを改善する効果が期待できます。レーザー治療で皮膚を削ったり、薬剤を使って皮膚を薄く剥がしたりする施術などが、この方法に該当します。効果が高い反面、お肌への負担も大きいため、施術後には赤みや腫れといった反応が現れる期間(ダウンタイム)が生じることがあります。ダウンタイムの長さは施術内容や個人差によって異なりますが、数日から数週間かかる場合もあります。
一方、後者は、お肌への負担が少ない施術方法です。ダウンタイムが短い、あるいはほとんどない場合が多く、施術後すぐに化粧をすることも可能です。お肌への負担が少ないため、繰り返し施術を受けることで効果を高めることもできます。このような、お肌に直接傷を付けない施術は、ノンアブレイティブと呼ばれています。代表的なものとしては、光治療や高周波治療、超音波治療などがあります。これらの施術は、光や高周波、超音波などのエネルギーをお肌に照射することで、コラーゲンの生成を促進したり、肌のハリや弾力を向上させたりする効果が期待できます。
お肌の状態や悩みに合わせて、最適な施術方法を選ぶことが重要です。効果が高い施術は、その分ダウンタイムが長くなる可能性もあります。日常生活への影響も考慮し、医師とじっくり相談しながら、ご自身に合った施術方法を見つけていきましょう。