
AGAだけじゃない?薬が原因の脱毛症
- 薬剤性脱毛症とは薬剤性脱毛症は、特定の薬を服用することによって引き起こされる脱毛症です。髪の毛は、「成長期」「退行期」「休止期」という3つの段階を繰り返しながら成長しています。薬剤性脱毛症は、このヘアサイクルに影響を与えることで脱毛を引き起こします。例えば、がん治療で使用される抗がん剤の中には、細胞の分裂を抑制する効果を持つものがあります。これらの薬は、がん細胞を狙って攻撃しますが、同時に髪の毛の成長に必要な細胞の分裂も抑えてしまうため、脱毛の副作用が生じることがあります。薬剤性脱毛症は、薬の使用を中止すると自然に治る場合がほとんどです。ただし、薬の種類や服用期間によっては、脱毛が長引いたり、完全に元の状態に戻らないケースもあります。薬剤性脱毛症の治療は、その原因や症状、そして患者の状態によって異なります。例えば、原因となる薬を変更したり、服用量を調整したりすることで、脱毛を抑制できる場合があります。また、頭皮への塗布薬や内服薬など、発毛を促進する治療が行われることもあります。薬剤性脱毛症は、男性ホルモンの影響で起こる男性型脱毛症(AGA)とは異なるメカニズムで発症するため、治療法も異なります。自己判断で育毛剤などを使用するのではなく、まずは医療機関を受診し、適切な診断と治療を受けることが大切です。