
AGAだけじゃない?薬が原因で起こる脱毛症
- 薬が原因で起こる脱毛症とは?病気の治療のために服用する薬の中には、体に良い影響を与える一方で、時に予期せぬ副作用を引き起こすことがあります。その一つに「薬物性脱毛症」と呼ばれる脱毛があります。これは、服用した薬の影響で、健康な髪の毛が抜け落ちてしまう症状を指します。あらゆる薬が脱毛を引き起こすわけではありませんが、抗がん剤治療で使用される薬や、一部の精神疾患の治療薬、痛風治療薬などが脱毛の副作用として知られています。これらの薬は、細胞分裂の活発な毛母細胞にも影響を与えてしまうため、髪の成長が阻害され、脱毛が起こってしまうのです。薬物性脱毛症の場合、多くの場合、薬の服用を中止すると、数ヶ月から数年かけて自然に髪の毛が生え揃ってきます。しかし、服用する薬の種類や量、期間、そして個人差によっては、脱毛が長引いたり、完全に元の状態に戻らない可能性もあります。もし、薬を服用中に抜け毛が気になり始めたら、自己判断はせずに、必ず医師に相談するようにしましょう。自己判断で薬の服用を中止してしまうと、本来の病気の治療に悪影響を及ぼす可能性もあります。医師に相談することで、脱毛の症状を抑えるための適切な処置や、服用中の薬を変更するなどの対応を検討してもらうことができます。